サービス業が主流になっている現代において、昔ながらの『ものづくり』に携わるメーカー系企業の注目が再び高まってきています。
自らの手で商品を生み出し、お客様や消費者のもとへ届ける...。
そんな仕事に魅力を感じる転職希望者も少なくありません。
では、ものづくりを担っているメーカー業界では、どんな職種に応募できるのでしょうか?
メーカーで働くうえでのやりがいと合わせてご紹介していきます。
ものづくりを担うメーカー業界の特徴
メーカーとは、原材料を加工することで製品を生み出す企業のことを言います。自動車メーカーや化学メーカー、食品メーカーなど、ものづくりを担当するさまざまな分野の企業が存在します。
そんなメーカーの中でも、生産した商品を提供する相手が企業なのか、それとも一般の消費者なのかによって2種類に分類することができます。
BtoB型メーカーの場合
自社で作った製品を、別の会社に販売する会社のことをBtoB型メーカーと呼びます。自動車を作るうえで欠かせないエンジンやタイヤなど、原材料をもとにして作る「素材」を扱うメーカーが多くを占めます。
そのままの形で消費者の手元に届くことはほとんどありませんので、一般的な知名度は低い会社が多いです。
しかし業界の中では圧倒的なブランド力を誇っていたり、世界的なシェアを獲得している企業も珍しくありません。
BtoC型メーカーの場合
一方で、自社で作った製品を一般の消費者に向けて販売する会社が、BtoC型メーカーです。会社名を聞くだけで「ああ、あれを作ってる会社ね」とイメージしやすく、一般的な知名度も高い傾向にあります。
製品や社名に親しみを感じる人も多いため、転職先としては高い人気を集めます。
メーカー業界で募集されている職種
そんなメーカー業界では、主に以下のような職種で求人募集がかけられています。営業
自社の製品をお客様に向けて提案・販売するのが営業の仕事です。BtoB型メーカーなら取引先の企業、BtoC型メーカーであれば小売店などに足を運び、「うちの商品を買ってもらえませんか?」「この製品を扱ってもらえませんか?」と売り込むのが役目です。
製造
メーカー系企業にとっては欠かせない存在であり、生産活動の中心となるのが製造職です。企業が所有する工場に配属され、生産ラインに沿って実際の製品を作る仕事です。
「ものづくりに携わっている」ことを一番実感しやすいのがこのポジションになります。
研究開発
新たな商品を開発したり、既存の商品のアップグレードを図ったりするのが研究開発チームの仕事です。製品を生み出すための技術開発も手がけており、ものづくりの現場にイノベーションを起こす重大な役目を負っている職種です。
生産管理
効率性や生産性を高めるべく工場の生産ラインを管理するのが生産管理職の役割です。「どうすればもっと短時間で高品質な製品を作れるか」を考え、企業の利益率アップやコスト削減に大きく貢献します。

メーカー業界で働くうえで得られるやりがい
次に、メーカー業界で働くにあたって得られるやりがいについてもお伝えしていきましょう。カタチあるものを世に送り出す達成感
無形のサービスを提供するサービス業とは異なり、メーカー業界ではカタチあるものをお客様や消費者に提供することになります。例えば食品や日用品を扱うメーカーで勤務する人であれば、毎日買い物に出かけるたびに自分が手がけた製品を目にし、充実感や達成感を得られることでしょう。
消費者の目に触れることが少ないBtoB型メーカーであっても、「あの自動車のエンジンには、ウチが開発した部品が使われてるんだよな」という実感がやりがいにつながることが少なくありません。
経済活動を物理的に支える醍醐味
メーカー業界では、金属・ガラス・紙・繊維といった素材や、自動車・家電・電子機器・医療器具といった製品まで、私たちの暮らしに欠かせないものを生産する役目を担っています。もしメーカーがこの世からなくなってしまえば、私たちは食品も日用品も家電も、すべて自分の手で作らなければならなくなります。
それだけ私たちの暮らしに直結し、社会を支えているという実感を得やすい分野です。「人の役に立てる仕事」の筆頭としてあげられるでしょう。
時代の先をいく技術・製品に触れられる
市場のニーズを把握し、消費者が求める製品を生み出すことが、メーカー系企業の使命です。そのためには、これまでにない技術を使って新たな商品を開発する必要があります。メーカー系企業に勤めていれば、そうした新しい技術に真っ先に触れることが可能になります。
日々新たなものが生まれていく現場で、ワクワクする気持ちをもって働けることも多くなるでしょう。変化のある毎日を好み、新しいもの好きな方には適した環境です。
まとめ
昨今注目が集まっている『ものづくり企業』にも、さまざまな種類があり、多種多様な職種のスタッフが働いていることがわかりました。
カタチあるものを生み出し、社会を支えて新たな技術にも触れられるという、ほかにないやりがいを得られることが、ものづくり企業が人気を集める理由なのかもしれません。
転職先選びに迷っている方は、ものづくり企業も候補の一つとして考えてみてはいかがでしょうか。
作成日 2019/04/29

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