「志望動機・応募理由」は採用担当者が「なぜ自社を選んだのか、自社にとってどんなプラスか」をチェックする重要な場所。
良い例・悪い例や、作成のコツを交えて、書類で不採用にならないための好印象の「志望動機・応募理由」の書き方をご紹介します。 rirekisyo2.jpg

1.選考に通りやすくするための心構え

志望動機や応募理由を書こうとする際には、まず採用担当者に評価してもらうための心構えを知る必要があります。「この人と一緒に仕事をしてみたい」と思ってもらうためには、以下の3つを心がけるとよいでしょう。

心構え1つ目 転職した理由を深掘りすること

前職を辞めた理由と志望動機は直接つながるものではありませんが、転職理由をもとに志望動機を考えると想いが伝わりやすい文章を書けるようになります。
たとえば、「仕事の裁量が狭い」ことを理由に転職に踏み切った場合を考えてみましょう。転職先として設立間もないベンチャー企業を選ぶとすれば、志望動機はスムーズに書けるのではないでしょうか。
逆に、大企業や政治色が強い歴史ある企業へ転職しようとする場合には、筋の通った志望動機は書きづらくなるでしょう。もし後者のような選択を考えているなら、もう一度転職理由を見つめ直すのがおすすめです。

心構え2つ目 オリジナリティあふれるエピソードを盛り込むこと

子どもの頃に触れた商品によって人生が変わった経験や、会社説明会・セミナーに参加して感じたことを志望動機に加えると、ぐっと説得力がアップします。
もし希望する会社のサービスに触れたことがなかったり、社風を知らなかったりする場合には、会社が発行しているパンフレットやインタビュー記事、雑誌の記事をもとに志望動機を考えるとよいでしょう。

心構え3つ目 ムリにかっこつけようとしないこと

企業の採用担当者は、論理的な志望動機やスマートな応募理由を聞いて心地良くなりたいわけではありません。
あくまでも、「自社に貢献してくれるか」「社風に合う人物か」を見極めようと書類に目を通しているはずです。
いくら理路騒然とした志望動機や応募理由を並べ立てても、説得力に欠け、納得感が得られないような文章では、「この人を採用しよう」という気にはならないものです。
多少言葉遣いは乱れていてもかまいません。稚拙な文章であっても、自分の「この会社がいい!」「ずっとここで働きたい!」という気持ちをストレートに伝えることが重要なのです。

2.よい志望動機・応募理由の具体例

続いては、よい志望動機・応募理由の書き方を具体例とともに見ていきましょう。
理想的な志望動機は、これまでの経験を活かした自身の強みと、その会社のどんな部分に惹かれたのかをアピールすることが軸になります。
まずは自身の強みをアピールする志望動機を考えてみましょう。
前職で得た経験やスキルのほか、学生時代の専攻をもとに書いていくとスムーズかと思います。ただし自分のことばかり記してしまうと、独りよがりで的外れな志望動機になってしまいがちです。
そこで2つ目のポイントとして、その企業ならではの魅力や特徴に惹かれたことをアピールするのが大切になります。

たとえば、自動車用金属部品で国内トップのシェアを誇る会社へ応募しようとするなら、

国内大手メーカーを中心に、自動車用部品の分野でトップシェアを誇っている御社に興味を持ちました。
このように記すとよいでしょう。その上で、自分の経験やスキルを前面に押し出していくと説得力が高まります。

前職では○○自動車で営業の仕事をしていましたので、○○車はもちろん、競合の△△車に関する知識も豊富です。
採用担当者の立場に立ってみれば、自動車メーカーでの営業経験がある若手なら、自社の営業戦力としてぜひともほしい人材であることがわかると思います。

これまでの経験と知識を活かし、トータルな視点で自動車用部品を提案する営業活動に取り組むことで、御社の業績向上と自身のスキルアップにつなげていきたいと考えています。
さらにプラスして、入社後のビジョンややりたいことも追記すると魅力的な志望動機になります。

3.ほぼ確実に落とされてしまうNG例

応募企業への志望動機をアピールする求職者のなかには、採用担当者からすると「えっ?」と思ってしまうものもあるようです。次からは、応募書類には書くべきではない志望動機の例を紹介していきます。

1つ目のNG例 「勉強熱心なこと」をアピールする志望動機

会社という組織は、たしかに新人や若手に対して仕事の進め方を指導し、研修を施すことがあります。しかし、自ら会社の役に立とうとせず、受け身でノウハウだけ学ぼうとする姿勢は、「学校と勘違いしているのではないか」という悪印象につながりかねません。

2つ目のNG例 休日や給与、福利厚生など待遇面ばかり押し出す志望動機

「休日が多いから」「給料がたくさんもらえるから」というある意味正直な志望動機は、一部の業種ではウケるかもしれませんが、基本的にはNGです。あくまでも働く意欲をアピールしたいものです。

3つ目のNG例 あまりにも上から目線で語ってしまう志望動機

この記事を読んでいる方の中には少ないと思いますが、「こんな経験がある自分を採用すれば、絶対会社は成長する」という根拠なき自信を持って志望動機に書く人は一定数います。傲慢で自惚れた発言は、自信過剰で不遜な人物にしか映りません。

まとめ

以上、志望動機・応募理由で書類選考に落とされないための書き方について紹介してきました。よい志望動機と悪い志望動機、それぞれの特徴が見えてきたのではないかと思います。
選考を有利に進めるための足がかりとなる志望動機・応募理由。採用担当者にとって魅力的な文章となるよう工夫していきましょう。

作成日 2018/06/04

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