この記事でご紹介するのは、履歴書に空白期間がある人でも、企業に好印象を持たれる応募書類の書き方についてです。
空白期間に得たことのアピールが基本
履歴書に空白期間ができてしまう場合、基本的にはその期間中にどんなことをしていたかを伝えるのがポイントです。離職中に取得した資格をアピールしたり、語学の勉強をしたことを主張するということですね。
もしくは「母の介護で離職したが、その経験を活かして介護業界に貢献したい」というように、空白期間ができた理由をそのまま志望動機と絡めるのもよいでしょう。「病気療養中の献身的なサポートに感動したため、医療事務として働いてお返しがしたい」のような伝え方もおすすめです。
特に勉強したことはなく、変わった経験もしてこなかったという場合もあるでしょう。単に転職活動が長引いてしまったという人によくあるケースです。
その場合にも、まずはブランク期間を丁寧に振り返ってみましょう。思わぬ出来事がアピールポイントになる可能性もありますよ。
自己PRの例
- 将来的なインバウンド需要に応えるため、自身でも語学力を磨きたく思い、前職を退職して1年間の中国留学を経験しました。
- 病気により1年間の自宅療養をして過ごしましたが、その間に簿記検定・TOEICの勉強に励みました。現在は回復しており、仕事への復帰に支障はありません。
- 離職からブランクの期間はありますが、金融業界でのお仕事に役立てるべくFP技能検定の勉強をしてきました。このスキルを活かし、貴社に貢献したいと考えています。
企業が重視するのは「どんなスキルがあるか?」
応募者本人からしてみると、履歴書に書く空白期間は大きなマイナス要素に思えるものです。たしかにブランクがない人よりは魅力が落ちるかもしれませんが、実際の合否にブランク期間が影響するというのは考えにくいことでもあります。というのも、中途採用で企業が求めるのは「この人にはどんなスキルがあるか?」という点だからです。
即戦力を求める中途採用では、「自社が必要としているスキルを持った人物をすぐに採用したい」という強いニーズがあります。
この期待に応える形で、効率的にスキルや実績のアピールをすれば、履歴書の空白期間は気にならなくなるのです。
前向きな応募書類で熱意を伝えよう
空白期間があると、それだけ引け目に感じてしまう方も多いようです。しかし大事なのは、前向きに自分をアピールすること。そのためには、「空白期間=ネガティブなもの」と考えるクセを改めることが重要です。
空白期間があるからといって、単に遊んでいただけという方はいないでしょう。その間にも転職活動を続けたり、家業や介護の手伝いをしたり、勉強に専念したりという場合がほとんどだと思います。
であれば、空白期間はもっとポジティブなものと捉えていいはず。これまでの自分を肯定し、明るく前向きな気持ちで応募書類を書くだけで、採用担当者の印象もまったく違ってきます。
こうした考え方の工夫も試してみてください。
特に理由がない場合は?
「なかなか内定が決まらず長引いてしまっただけ」「この間に勉強したことも特にない」という場合はどうしたらいいのでしょうか?そんなケースでは、ムリに理由をこじつけようとするのではなく、正直に記すことが大切です。退職理由は「一身上の都合により退社」でOK。その上で、自己PR欄では前職での経験や入社後の熱意を中心にアピールしていきましょう。
半年以上の空白期間があると、面接で採用担当者にツッコまれることが多くなります。その場合にもスムーズに応えられるよう、前向きな理由や意欲を伝えてください。
ウソの経歴は書かない
あまりに空白期間が長いと、前職を辞めた時期を偽り、ブランクをごまして書きたくなることもあるかもしれません。ですが、決してウソの経歴は書かないよう注意してください。履歴書や職務経歴書にウソの内容が書かれていた場合、経歴詐称で解雇される可能性が十分にあります。
「どうせばれないだろう」と思われるかもしれませんが、社会保険の加入期間とのズレですぐに判明するケースが多く、ほぼ100%ばれるというのが実情です。
書類選考に落ちることが辛く、在職期間をちょっと延ばして書きたくなる気持ちはわかります。でも入社後も会社と良好な関係を続けていくためには、誠実な態度で応募書類を書くことが大切なのです。
まとめ
以上、履歴書に空白期間がある場合の、書き方のポイントについて見てきました。ブランクをネガティブなものと捉えることなく、明るく前向きに応募書類をつくることが大切です。また、ウソを書くことなく誠実に企業と向き合うことが、長期的にはいい影響をもたらすのです。
作成日 2018/08/30
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