最近の求人でよく見かけるフレーズとして「マネジメント経験をお持ちの方を歓迎!」「管理経験を持つ方を優遇」などがあります。特に30代以降のベテラン社員を募集する求人で多く見受けられますが、20代の若い人向けの求人にもしばしば使われるようです。

では、企業が求める「マネジメント経験」とは、どんな経験のことを指すのでしょうか?マネジメント経験を持たない人であっても、こうした求人に応募して内定を勝ち取るためのコツと合わせて紹介していきます。


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「マネジメント経験」の定義とは?

マネジメント経験とは、一般的に「後輩や部下をまとめてチームを率いた経験」を指すことが多くなります。業界によっては、後輩・部下の管理業務に携わる「マネージャー」という役職も多く募集されていますが。このマネージャーが手がける仕事をイメージするとわかりやすいでしょう。

ただし、マネジメント業務の内容が業界で明確に定義されているわけではありません。なので、単に後輩を指導した経験がある人のことを想定しているケースもあれば、数百人規模のプロジェクトを管理した経験を持つ人を想定しているケースも考えられます。

また、企業によって役職のつけ方に大きく差があることも、マネジメント経験の解釈を難しくする原因となっています。部下が1人もいない課長職が存在する会社もあれば、10人以上の部下を管理する課長職もあるために、マネジメント経験を明確に定義することが難しいという事情があるのです。

したがって、たとえ課長や部長といった役職に就いた経験があったとしても、応募先企業で求められているマネジメント経験を満たせない可能性も出てきます。逆に、役職経験がなかったとしてもマネジメント経験の要件を満たし、内定をもらえることも考えられます。

役職経験がなくても、マネジメント経験を満たせる可能性も

企業側としては「マネジメント経験」と端的な言葉を使っていますが、要するに求めているのは「リーダーとして活躍できるかどうか」であるはずです。これまでにどんな肩書きで仕事をしてきたのかよりも、どんなスキルを持った人なのかの方が重要というわけですね。

たとえば、小規模であってもチームを率いて仕事をした経験や、新人の後輩に付いて仕事を指導した経験、あるいは店舗の運営・管理に携わった経験。これらも一般的には「マネジメント経験」と呼べないかもしれませんが、企業が求めるスキルに該当することは十分に考えられます。

アルバイトで職場のバイトリーダーをやったことがあったり、契約社員として店長の仕事を手がけたりした経験も、マネジメント経験の一種にあたるでしょう。こうした経験に少しでも心当たりがあるなら、募集要件に「マネジメント経験」とある求人にも、積極的に応募して問題ないと考えられます。

マネジメント経験がなくても内定を取るポイント

meeting3.jpg それでは実際に、マネージャーなどでマネジメント経験を持たない人、管理業務に自信がない人が求人に応募する場合、どんな点に気をつければ内定を勝ち取れるのかについても見ていきましょう。ポイントとなるのは、企業の求めるものを考え、それを効果的にアピールしていくことになります。

企業が求めるスキルをアピールする

たとえば、求人広告の仕事内容欄に「チームのリーダーとして~」とあれば、マネジメント経験の中でも特にリーダーシップに重きを置いていることが予想できます。「後輩の育成を~」のように書かれていれば、部下の指導や教育スキルに長けた人を募集していることがわかります。

あるいは「プロジェクトを取りまとめて遂行し~」のような書き方であれば、プロジェクトの進捗管理や予算管理に関するスキルが求められているのかもしれません。このように企業が求めている経験やスキルをより具体的に把握することができると、書類選考や面接でも有利に進めることができるでしょう。

チームを率いた経験をアピールしようとなったら、チームの人数やチームとして動いた期間、実績や成果の数字、印象的なエピソードなども交えて伝えると効果的です。指導・教育スキルについても同様で、OJTで付いた部下がどんな活躍をしたか、それを通じて自分にはどんな影響があったかなどを紹介するのがおすすめです。

管理者向けの質問に対する答えを用意

マネジメント経験を重視して求人を出している企業であれば、面接では「リーダーとして部下やチームメンバーに接する時に心がけていることは?」「プロジェクトを円滑に進めるためにやっている工夫を教えてください」など、管理者向けの質問を投げかけてくることが多くなります。

その回答を通じて、応募者自身のマネジメントに対する姿勢や考え方を知ろうとしているわけです。ここでも具体的な数字やエピソードを混ぜながら回答を用意しておくことで、より印象的な人材に映るはずですよ。


まとめ

「マネジメント経験」は求人広告でよく使われる言葉ですが、明確な定義があるわけではありません。なので会社が求めるスキルを明確に把握し、自分のキャリアの中で当てはまる経験・実績がないかを吟味してみる必要があります。

仮にマネジメント経験がなかったとしても、後輩を指導した経験や、バイトリーダーの経験が評価される可能性もありますので、積極的に応募していきましょう。


作成日 2019/06/14

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