新卒で入社した会社で、内定を受け取った後に内定者(入社前)研修を受けたことがある方は多いと思います。
転職活動でも内定をもらった後、会社によっては内定者研修を実施するところがあります。
しかし現職の仕事の都合やスケジュールにより、研修に参加できないケースも出てくるでしょう。
ここでは中途採用における内定者研修の内容・給与に関する疑問と、欠席したい場合の対処法について解説していきます。
中途採用での内定者研修の内容とは?
「中途採用の入社前研修ではどんなことをするの?」と気になる方は多いかもしれません。
たとえば未経験可の求人で内定をもらった場合には、未経験からでもスムーズに仕事に入れるよう、基礎的な知識を指導する場である可能性が高くなります。
そのほかにも、次のような目的・内容の内定者研修が行われることが多いようです。
会社・業務への理解促進
会社が掲げるビジョンや理念、方向性について新しい社員にも共有するべく、内定者研修が開催されることがあります。中途で採用する人材は、新卒とは異なり既に他社の経営理念のもとで働いてきた経験を持ちます。
他社の経営理念を念頭に置いたまま仕事に入ってしまうと、会社の方向性とのミスマッチを起こしてしまいかねません。そこで事前に会社ミッションや基本理念を共有することで、同じ方向を向いて仕事に取りかかれるように配慮する狙いがあるわけです。
社員との交流を深める場としても
まったく別の職場に転職し、見知らぬ人に囲まれて仕事をすることになるわけですから、中途で入社する人のプレッシャーやストレスは大きくなるのが普通です。それをフォローするために懇親会や歓迎会という要素も込めて、内定者研修を行うケースもあります。
業務時間に初めて顔を合わせるか、それとも入社前の段階であいさつを済ませておくかによって、入社日以降の仕事にも影響が出てくるでしょう。
新しい環境に一刻も早く馴染んでもらい、即戦力として活躍してもらいたいという企業側の狙いがあるのかもしれません。
内定者研修で給与は発生するのか?
内定者研修でもっとも気になる点が、「給与は支払われるのか?」でしょう。貴重な時間を割いて研修に参加したのに、「これは任意での研修なので給与はお支払いできません」となったらがっかりしてしまいますよね。
ただし内定者研修の中でも、給与が発生しないケースと発生するケースの2種類が考えられますので、それぞれで見ていきましょう。
給与が発生しないケース
既存の社員との交流をメインとし、研修よりも顔合わせの意味合いが強い内定者研修の場合、給与が発生しないことが多くなります。また、強制参加ではなく自由参加で、出席しなくても業務に支障がない場合にも、無給のケースが出てきます。
給与が発生するケース
逆に給与が発生するケースとしては、時間や作業内容が決められ、強制的に参加を求められる内定者研修が該当します。「内定者」とついていたとしても、実質的には入社後の研修と同じ内容が指導されるものをイメージするとよいでしょう。
以上のことから、給与が支払われるかどうかは「参加が強制かどうか」を目安にしてください。
内定者研修を欠席したい場合
では、通知された内定者研修を辞退したい場合には、どのように企業へ連絡したらよいのでしょうか?原則として内定者研修は出席すべき
まず基本的な考え方として、中途採用であっても内定者研修には極力参加すべきということです。「なんとなくめんどくさいから...」という理由で内定者研修の欠席を考えている方は、一度考え直すことをおすすめします。というのも、内定者研修で得をすることはあっても損をすることは考えにくいからです。内定者研修に参加することで、既存の社員と交流を深めることもできますし、強制参加とされていれば給与も発生します。
内定者研修を辞退したからといって内定取り消しになることはありませんが、企業側からしても好印象につながりますので特別な理由がない限り出席するようにしてください。
やむを得ない理由で欠席する場合はメールor電話で
とはいっても、家庭の事情や現職の都合などで折り合いがつかず、どうしても欠席せざるを得ないケースも出てくるでしょう。その場合には、メールまたは電話で企業に連絡するようにしましょう。内定者研修についてメールで通知が来た場合には、そのメールに返信する形で欠席の旨を伝えましょう。電話または書面で通知が来た場合は、電話で直接企業に連絡するのがベターです。
その際には、やむを得ず欠席する理由についてはっきりと伝え、申し訳ないという気持ちを添えて誠実に対応するようにしましょう。
「別日に内定者研修を設けていただくことは可能でしょうか?」など、研修に参加したいという姿勢を伝えるのも有効です。
まとめ
研修の内容によって、内定者(入社前)研修で給与が発生するかどうかは異なります。その大半は会社ビジョンや理念についての理解を深める機会であったり、社員との交流の場となることが多くなります。
原則としては必ず参加したい内定者研修ですが、どうしても欠席したい場合には理由を明記して誠意ある対応で企業へ連絡するようにしてください。
作成日 2019/05/07
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