採用活動をしている会社は、現場のスタッフや人事担当者、管理職や役員によって面接を行うケースがほとんどです。なかでも、一次面接・二次面接・最終面接の3段階で選考を進める会社が少なくありません。
では、それぞれの面接ではどのようなことを重視して選考しているのでしょうか?各面接で見られるポイントとともに紹介していきます。
1.最初の面接で見られるポイント
企業が実施する最初の面接では、若手社員や採用担当者が面接官となり、複数で対応することが多くなります。チェックしているのは、ビジネスマナーや第一印象といった基本的な部分。
転職理由や志望動機を堂々と話しているか、話に一貫性があるかといったポイントや、こちらの質問の意図を読み取ってスムーズに受け答えができるかどうかなど、専門的なスキルはここでは問われません。
選考対象人数が多い企業では面接に長い時間をかけることは難しいため、どうしても一人ひとり丁寧に見ることはできないからです。ですので、堂々とした振る舞いやハキハキした話し方、礼儀正しい行動など、面接官への印象を悪くしないよう心がけるとよいでしょう。
また、最初の面接がグループ面接というケースも少なくありません。一度に多くの求職者が集められ、一人ずつ順番に質問に答えていく面接です。ときには「どなたでもいいので挙手で答えてください」などと指示されることもあり、競争意識のなかで受け答えしないといけません。
もしこのグループ面接を実施している企業にあたったら、大切になるのは他人に流されないことです。ほかの求職者のことは意識しすぎることなく、マイペースで面接に臨めるかどうかがカギになります。
2.二次面接で見られるポイント
二次面接になると、一次面接で担当した面接官よりも立場が上の人間が面接官となり、配属予定チームの上司や現場のリーダーが担当することも少なくありません。
ここでは現場の声をもとに、専門的な知識・スキル・経験などを備えているかどうかのチェックが主となります。中途採用の場合は即戦力を期待して求人を出すことが多いので、入社直後から活躍できそうかといった部分を重視します。
スキルや経験が企業の基準を満たしていなければ、当然通過できる可能性が低くなります。これまでに身につけた自分の強みをアピールできなければ、「自分に自信がない人」というイメージを与えることになります。
二次面接の前には、これまでに学んだスキルや自分の強みの棚卸しをして、どのように会社の役に立てるのかを考えてみるとよいでしょう。
なお、未経験の人を受け付けている場合には、自分から積極的に学ぶ意欲があるかどうかをチェックします。ここで受け身な姿勢を見せてしまうと、「向上心がない人なのかな」という印象につながってしまいます。
これまでの仕事を通じて大切にしてきたことや、現在勉強中の資格、前職ではどんな努力をしてきたかをアピールすることが重要です。
3.最後の面接で見られるポイント
最終面接では、企業の社長や役員、管理職などの幹部クラスが面接を担当します。ここで会社として採用するかどうかを決定するため、入社にかける熱意や会社のビジョンとのマッチングを重視して選考を行います。
「なぜ当社を選んだのか?」を深く突っ込まれるのも最終面接の特徴。この質問に論理的に回答し、「御社でどうしても働きたい!」という熱意をアピールすることがカギとなります。
また、面接を担当するのは会社の全体を把握する幹部クラスの人物ですので、深い企業理解を要する質問をされることも。企業理念や社訓だけでなく、経営計画やプレスリリース、企業戦略やビジョンについてもHPでチェックして、会社を深く理解していることをアピールしましょう。
会社の方向性やビジョンについて質問されたときには、あなた自身の方向性とマッチングしているかどうかが見られているポイントです。希望する職種以外のポジションや、異動・転勤があっても働き続けられるかをチェックするため、求職者のキャリアビジョンと会社のビジョンが一致していることを重視します。
まとめ
以上、一次面接、二次面接、最終面接のそれぞれで見られるポイントについて紹介してきました。ここでは企業が見るポイントばかりを紹介してきましたが、面接とは企業とあなたとのお見合いです。
あなた自身からも企業に対して質問をしたり、面接官や社長の人柄から会社の雰囲気を読み取ったりと、会社選びの情報収集の場として面接を活用するのもおすすめです。
希望の職場に転職するため、受け身ではなく積極的に企業の選別をしていくようにしましょう。
作成日 2018/07/10
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