新卒で入社した会社から転職を考える場合、気になるのは「新卒採用と中途採用ってどう違うの?」ということでしょう。新卒では幹部候補、中途では即戦力...というなんとなくのイメージはあるけれど、具体的な違いはよくわからないという方も多いはず。

今回の記事では、新卒採用と中途採用の違いを踏まえ、どのような点に注意して面接に臨むべきかを取り上げていきます。

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面接回数は少なく、役員クラスが担当

1年に1回決まった時期に選考がおこなわれる新卒採用に対し、中途採用は不定期で募集をかける点が特徴です。急な欠員や新規事業を開始するタイミングなどで、即戦力の人材を採用するために募集がかけられるのが普通です。

また第二新卒をはじめとする20代の若手をターゲットとし、新卒と同じようにじっくり育てていくことを目的とした中途募集も少なくありません。

新卒採用では通常、何十人、何百人もの応募者に対して書類選考・面接選考をおこなう必要があります。そのため大半は人事部が選考を担当し、役員クラスの社員は最終選考でのみ顔合わせする...という企業が少なくありません。

その一方で中途採用では、一度に寄せられる応募は新卒ほどは多くない傾向にあります。したがって人事部がスケジュールを空けて選考を担当するというよりかは、初めから役員クラスの社員が担当することがあります。

大手なら第3次、第4次とあることが珍しくない面接回数も、中途採用では2〜3回が限度。新卒に比べて面接回数が少なく、かつ面接官が偉い立場の人間となることが多いのが、中途採用の大まかな傾向になります。

書類選考よりも面接に比重が置かれる

人事部が専門的に選考を担当しているわけではないということは、面接官は手の空いている管理職や役員が担当することが多くなります。そうした上級社員の方々は、通常本業に忙しくて採用活動にも不慣れという傾向があります。

その結果、書類選考にはあまり目を通さず「面接で人となりを確かめよう」というモチベーションが働くことになります。新卒採用では書類選考の段階で不採用になった経験を持つ方が多いと思いますが、中途採用ではそう多くありません。書類選考は重視しておらず、面接に比重が置かれていることが、その理由というわけです。

面接では自己紹介に重点を!

ということは、面接では特に自分のプロフィールを話すことが重要になってきます。履歴書や職務経歴書にすでに書いてある事項であったとしても、面接でもう1度アピールするつもりで自己紹介するようにしましょう。

書類を見ればわかることを聞かれる可能性も高いですが、本業で忙しく時間がない面接官の立場も考え、丁寧に自己紹介を始めることがポイントです。

「前職」のアピールが中心

新卒採用では、主にサークル活動やアルバイト歴、ゼミの研究内容や専攻科目などがアピールポイントだったと思います。しかし中途採用では、基本的に学生時代について触れることはありません。

そうではなく、前職もしくは現職について尋ねられることがほとんどです。
  • 社会人としてのマナーは身についているか
  • 自社で活かせるスキルは持っているか
  • 前職とどんなつながりがあってこの仕事を選んだのか
企業はこのようなポイントを知りたいと思っているので、この手の質問に的確に答えられるかがカギとなります。

イメージとしては、「どんな人物か」をアピールするのが新卒採用、「どんなことができるのか」をアピールするのが中途採用、と覚えておくとよいでしょう。

「自分はこういう人間で...」と人間性や性格をアピールするのではなく、「自分はこんなことができます!」と具体的なスキルをはっきりと主張することが、中途採用に受かるコツなのです。

まとめ

新卒採用と中途採用では、面接の回数や担当する面接官、書類選考と面接との比重、アピールすべきポイントに違いがあることがわかりました。

「新卒と同じ気持ちで臨もう」という考え方でいると、勝手が違うところが多く戸惑うかもしれません。ですので、新卒と中途での違いをしっかり認識し、転職活動ならではの戦略を立てて挑戦するようにしてください。

作成日 2018/08/27

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