転職活動を続けていると、「人物本位の選考です!」「面接重視で採用します!」といった文言を目にすることも多くなるでしょう。「普通の面接や選考と何が違うの?」と疑問に思う人もいるかもしれません。
そこで今回は、「人物本位」「面接重視」の求人を出している企業の意図や、押さえておくべき注意点を取り上げていきます。
企業が「人物本位」「面接重視」の求人を出す理由
「人物本位」「面接重視」といった求人を出す企業は、次のような考えを持っているケースがほとんどです。- 迷っている求職者が安心して応募してきてほしい
- 温かい社風や協調性ある雰囲気をアピールしたい
- 多種多様な人材を集めて社内の活性化を図りたい
人物重視を掲げる企業では、さまざまなバッググラウンドの人材を採用して社内に多様性を持たせようと考えることも少なくありません。その意味では、即戦力として活躍するのは難しくとも、応募書類や面接での自己アピール次第で採用される可能性は十分にあると言えるでしょう。
スキルや経験がゼロでもOKというわけではない
「人物本位」「面接重視」の求人では、面接での印象や人柄を重視する傾向にあるものの、それでもまったくの未経験・ノースキルでもOKというわけではありません。一定のスキルを持った人材を集め、そのうえで人物面を評価するものと考えるほうが無難です。ですので、「必須資格や歓迎要件を満たしていないけれど、面接でうまくやれば採用してもらえるだろう」という楽観的な見方も禁物です。いくら人柄がよくコミュニケーション力に長けていたとしても、仕事に欠かせないスキルや経験を持っていなければ落とされてしまうことも多くなるのです。
企業が求めるスキル・経験をチェックして、自分のキャリアの中でそれらにマッチする情報を洗い出し、効果的にアピールするという定番の戦略は欠かせません。それに加えて人物面でもアピールできれば、転職活動の成功は盤石なものとなるでしょう。
時には書類選考で落とされてしまうことも
「面接重視の求人なのに、書類選考で落とされてしまった...」となれば、ショックを受ける人も少なくないでしょう。ですが、人物本位・面接重視の求人でも、書類選考段階で落とされてしまうことは珍しいことではありません。「人物本位」だからといって、必ず面接してくれるというわけではないことに注意が必要です。一定の経験やスキルを持った人を対象に、人物重視の選考を行うという企業も多いため、そもそもの必須要件を満たしていなければ面接にたどり着くこともできないことも十分考えられます。
一方で、面接を受けたのちに不合格の通知を受け取り、「自分には人格的な問題があるのだろうか...」と悩んでしまうケースもあるでしょう。ですが、面接に落ちてしまったからといって、あなたの人格を否定しているわけでないことに注意しましょう。
企業が求める人物像とマッチしないことが理由で不合格になるケースも多いので、気にすることなく次の転職活動に集中することが大切です。
求める人物像を踏まえたアピールが必須

具体的には、求人広告の応募要件のほか、会社HPに用意されているリクルートページ、あるいは会社の企業理念や代表挨拶のページもチェックしておくとよいでしょう。これらのページには、会社の社風やビジョンについて書かれていることが多いため、企業が求める人物についての判断材料となります。
それを踏まえて、履歴書の自己PR・志望動機欄や、職務経歴書で自己アピールにつなげましょう。この2つの項目は、採用担当者も特に注意して読むポイントですので、一番のエネルギーを注いで作成することをおすすめします。
足りない経験はヒューマンスキルで補おう
企業が求めるスキル・経験を満たせていないが、どうしてもその会社で働きたいと思うシーンも出てくるでしょう。そんな企業の求人で、「人物本位」「面接重視」といった文字があれば大きなチャンスかもしれません。多少スキル・経験が不足していても、人物面でのアピールでカバーできる可能性も高くなるからです。具体的には、
- 素直に学び続ける力
- 向上心を持ってスキルアップに努める姿勢
- 新しい環境に適応し、忍耐強く仕事に取り組める精神力
まとめ
「人物本位の選考です!」「面接重視で採用します!」などの文言が入った求人に応募する際には、ここであげたような注意点を踏まえて選考に臨むことがポイントになります。
万が一不合格になったとしても、人格的な問題ありと判断されたというわけではありませんのでご安心を。気持ちを切り替えて次の選考にチャレンジしましょう。
作成日 2019/04/15
