どんな業界に転職を志望している人でも「転職活動の事前準備」は不可欠です。準備を疎かにすることは転職失敗のリスクを高めることにもつながります。
ここではその準備について、絶対に外すべきでない5つをご紹介します。

転職活動を「勢い」で始めるのがNGなワケ

あなたが、「よし今日から転職活動を開始しよう!」といきなり決意したとします。
とりあえずネットで上位に表示される転職サイトに登録して、気になった企業があればとにかく応募する、と突発的に転職活動を進めた場合、何が不味いのでしょうか。
事前準備なしに始めることには、たとえば以下のようなリスクが考えられます。

  • 志望動機や自己PRの内容が薄いまま面接に臨んでしまう
  • 立て続けに不採用が続き、転職活動をすぐに諦めてしまう
  • 応募できる企業の幅が狭くなっていく
  • 自分に自信を失くして、今の仕事にも身が入らなくなる

「勢いだけ」で転職活動を始めて、このような残念な結果になった人は少なくありません。
また仮に転職を実現したとしても、自分自身や業界・企業について十分なリサーチができていないため、100%満足のいく企業に転職できる可能性はごく僅かでしょう。
転職活動における事前準備は、転職失敗のリスクや転職後のミスマッチを防ぐためにはとても重要なのです。

絶対にしておきたい5つの準備

1.転職活動の流れを計画する

まずは、転職活動開始から転職までのプロセスを確認する必要があります。
一般的には「3ヵ月」が転職活動の期間と言われています。この間に、履歴書作成、応募、面接、内定後の段取り(退職願提出)、といったことをどのように進めるのか、スケジュールの計画を立てておくことがポイントです。

2.希望する業種・職種を絞る

「自分がどんな仕事をしたいのか?」を明確にしなければ、転職活動の軸が定まりません。
自己分析をしたり、転職サイトや気になる企業のホームページを見たりしながら、希望する業種・職種を絞り込みましょう。履歴書や自己PRなどはこの基準を元にして作成していきます。

3.自身の経歴を棚卸する

仕事での実績や培ったスキルを書き出し、自分の経歴を年表化していきます。より具体的に記すには「○年×月にこのプロジェクトに携わった」、「前年比○%達成で社内表彰を受けた」というように数字を使うのが有効です。
面接で職務経歴や業務内容を尋ねられた際にも、説得力を持って答えることができます。

4.業界・企業研究を行う

転職サイトの情報コンテンツ、専門の書籍(四季報など)やWEBサイト、企業のホームページなどを参考にして、業界・企業研究を進めていきましょう。
より効率的に進められるので、できれば自分が志望する業種・職種が明確に決まっていることが理想です。決まっていない場合は、棚卸した経歴や将来のキャリアプランなどを考慮しながら、よりマッチした業界・企業を探すのがお勧めです。

5.今の仕事との向き合い方を計画する

転職活動を始めることで、「今の業務に支障が出ないようにするにはどうすればいいか」を考えて対策を練る必要があります。
給料をもらっているからには仕事のクオリティを下げてはいけない、という理由だけではありません。「どうせ辞めるから適当にこなしておこう」と今の仕事を疎かにしていると、当然、社内の評価や印象は下がります。すると仮に転職をしなかった場合、会社に居づらい雰囲気がそのまま残ってしまうことになるためです。
また、内定が決まった後に転職先にスムーズに移れるように、上司に退職する旨を伝えるタイミング(時期)もある程度決めておきましょう。

準備はどのくらい前から始めればいいの?

ネットなどでは、「転職準備は○ヵ月前から始めましょう」などと書かれていることがあります。
しかし準備を始める時期は、「早ければ早いほどいい」というのが原則です。早く準備するほど、いざ本格的に始めた時に、焦って履歴書を作ったり面接のPRを考えたりする必要がなくなります。

またここで紹介した5つの準備は、結果的に転職をしないことになったとしても自分にとってプラスに働くものです。
「自身の経歴や強みを改めて見直す」、「知らない業界や企業について研究する」といったアクションは、今の仕事へのモチベーションを高めたり幅広い視野で仕事に向き合えたりする大きなきっかけにもなり得ます。

作成:尾崎 海(おざき かい)
東証一部化学メーカー(営業職)から転職を経てライターに転身。就活・転職活動で悩んだ自身の経験を活かし、求職者や仕事で悩んでいる人に向けた記事をメインに執筆中。

作成日 2018/06/13