これから転職活動を始める人は、まず転職活動の進め方から押さえておく必要があります。
場当たり的に進めると、非効率的になったり大事なポイントが抜けていたりして、転職失敗のリスクを高めます。
ここではスケジュールを含めた基本的な転職活動の進め方とともに、見落としがちな服装マナーや不安の解消法についてもご紹介します。

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転職は、しなくてもいい

近年は空前の転職ブームです。平成27年10月1日現在で、転職者がいる事業所の割合は35.7%となっています。実に、3社に1社で転職者が働いていることになります。特にIT・ソフトウェアなどの情報通信業では48.7%と、半分近くが転職者で占められているのが現状です。(参考:厚生労働省 事業所調査

実際、「最近、同僚や友人が転職を成功させた」という人も多いのではないでしょうか。また著名人が「すぐに転職するべき!」などと発言すれば、「自分も早く転職しないと」と焦ってしまうものです。

しかし勘違いしてはいけないのが、転職はしなければならないものではない、ということです。今の会社に将来性があり仕事内容や賃金にも満足しているのであれば、無理に転職する必要はないのです。
転職をするべきか迷っている人は、焦らず、まず今の自分の気持ちと向き合うことが大切です。

さて、「それでも転職がしたい!」と思う人は、本格的な転職活動を始める前にまず転職活動の基本から押さルことが大切です。
転職活動をスムーズに進めるためには、大まかなスケジュール感、マナー、不安解消法、などについて活動前から知っておくべきです。

転職活動の基本スケジュール

4月入社に向けて転職を進める場合のスケジュールです。

在職中に転職活動をする場合、開始から内定までの期間は、おおよそ3ヶ月が一般的と言われています。

12月〜1月

自分のキャリアプランや希望の労働条件などを決める時期です。
人によって違いますが、「今よりも年収を50万円アップさせたい」、「30歳後半で役職につける会社で働きたい」などより具体的な目的を立てましょう。これは、これから企業を選ぶ上での軸にもなります。

1月〜2月

設定した目的(転職の動機)を元に、応募する企業を選定していきます。同時に興味のある業界や企業についての研究も始めましょう
本当に志望する企業があれば、応募してから研究・対策を始めてもいいでしょう。

2月〜3月

面接、応募、業界・企業研究、履歴書作成、などを同時並行して進めていく時期です。応募したい企業が複数ある場合は、まとめて応募するようにしましょう。履歴書作成や研究もまとめてでき、効率的に進めることができます。

また、転職活動も追い込みに入る時期ですが、年度末のため今の仕事も忙しくなる時期です。疲れやストレスが溜まって体調を崩さないように留意しながら、転職活動に取り組むことが大切です。

3月後半

内定をもらい入社するか否かの判断をする時期です。
入社する場合は、雇用契約書にサインする前に内容をしっかり確認しましょう。自分の希望条件と異なる内容が書いてあるケースもあるので、注意すべき点です。

残念ながら内定をもらえない人や辞退する人もいるでしょう。
そんな人は、次に中途採用が増える6〜7月に向けて再度準備を進めていきましょう。6〜7月が活発化するのは、ボーナスをもらってから退職する人が多く、それを見越して中途採用に積極的に動き出す企業が多いためです。

これらのスケジュールはあくまで基本です。「応募した次の日にいきなり面接」といったケースもあるため、臨機応変に対応する心がけが大切です。

転職活動の服装マナー 3つ

メラビアンの法則という概念をご存知でしょうか。人は初対面の相手に対して、言語情報(話している内容)や聴覚情報(声やトーン)よりも、視覚情報(見た目)をもっとも重視する傾向にあるというものです。
メラビアンの法則はビジネスの世界でも有名で、特に、多くの人と関わる営業職の人なら大いに参考になる概念でしょう。

転職活動では面接時に第一印象が問われます。採用担当者や経営者に、初対面からマイナスな印象を与えないようにするためには、以下の服装マナーを最低限守りましょう。

  • スーツや靴は明るすぎない色で黒・グレー・紺
  • ネクタイは赤・青・紺がベター(どのスーツにも合わせやすい)
  • ベルトの色は靴と合わせる
  • 時計は、高級すぎるものはNG
  • カバンは手提げかビジネスリュック(基本は手提げ)
  • 長髪、寝癖、眉剃り、ヒゲ、はNG

受ける企業によっては派手なスーツでも、オフィスカジュアルでも、長めの髪型でもまったく問題ない場合があります。特に、歴史が浅いベンチャー企業やスタートアップなどにそうした傾向があります。
ただし、募集要項や採用担当者からの連絡に、面接時の服装や身だしなみの規定がない場合は、上記のベーシックなスタイルで臨むのが無難です。例えば、メーカー、銀行・保険、ホテルといった業界はベーシックがベターです。

転職活動に対する不安を解消する方法

転職活動を進める上で、不安や心配はつきものです。「失敗したらキャリアが途切れるんじゃないか」、「今の会社にバレたら評価が下がる」など人によって様々でしょう。
こうした漠然とした不安は、転職活動に入る前に解決することができます。例えば、上記の2つの不安なら以下のような解決策があります。

・キャリアを途切れさせないためにはどうすればいいか
→今の仕事を続けながら転職活動をする(次の会社が決まるまで退職しない)

・会社にバレたら評価が下がる
→会社にバレないような工夫をする
→会社のパソコンは使わない、業務の質を落とさない、内定が決まるまでは絶対誰にも言わない、など

いずれにしても、不安を抱えて転職活動に踏み込めていない人は、「まずは自分が何に不安を抱えているのか」を明確化することが大切です。不安を紙に書いてリストアップしてみましょう。
そして、転職活動に入る前にその不安を解消できる方法を見つけておくことで、転職に希望を持って臨むことができます。

ここで紹介した基本的な進め方やマナーも、その不安解消の参考になれば幸いです。

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作成:尾崎 海(おざき かい)
東証一部化学メーカー(営業職)から転職を経てライターに転身。就活・転職活動で悩んだ自身の経験を活かし、求職者や仕事で悩んでいる人に向けた記事をメインに執筆中。

作成日 2018/09/10

転職お役立ち情報/転職ノウハウ:就職活動前