では、どんな応募書類だと書類選考で落とされてしまうのでしょうか?ここでは不採用になってしまう理由とともに、通過率を上げるための工夫についてお伝えしていきます。

書類選考の通過率は30%程度
一般的に中途採用での書類選考の通過率は、約30%とされています。3回に1回は書類選考を通過し、面接選考に進めるというのがおおよその目安です。もちろん、3回連続、5回連続、あるいは10回連続で書類選考に通過できなかったというケースもあるでしょう。このように、一般的な通過率よりも低い水準にとどまっている場合、あなたの応募書類には魅力がなかったり、ミスが多かったりという問題が隠れている可能性が高くなります。
書類選考で不採用になる理由
とはいえ、セルフチェックするだけでは自分の履歴書・職務経歴書にどんな問題があるのか見抜くのは難しいもの。そこで次からは、書類選考で不採用になる理由として、多いものを5つご紹介します。ご自身の応募書類に当てはまるものがないか、確認してみてください。
やる気や意欲が感じられない
第一に、やる気や意欲が感じられない応募書類を書いているパターンです。特に若手を採用しようと考えている企業にとっては、スキルや経験よりもやる気・意欲を重視する傾向にあります。それなのに自己PR欄や志望動機欄に余白が目立ち、文章が少ない印象を与えてしまうと、それだけで書類選考に通過できない可能性が出てくるのです。
書き方が雑
履歴書・職務経歴書を手書きで作成している方も少なくないと思いますが、字は崩さずきちんと書いているでしょうか?文字がきれいかどうかは、応募書類の第一印象を決める大切なポイントの1つです。パソコンで作成している場合にも、1つの書類の中で異なるフォントを使っていないか、枠内にしっかり収まっているかをチェックする必要があります。誤字脱字をなくすことはもちろん、読みにくい表現を見直すことも必要になるでしょう。
ネガティブな表現が多い
前職・現職に不満があるからといって、応募書類の中で批判のコメントを書いたりしていませんか?たとえブラック体質な企業だったからといって、悪口を書いていい理由にはなりません。前の会社・今の会社への感謝の言葉なら書いてもかまいませんが、不満をストレートに伝えるような表現は確実に不採用になります。改めて志望動機・転職理由の文章を見直してみましょう。
証明写真のミスマッチ
アパレル業界への応募なのに、履歴書の証明写真がリクルートスーツで地味な印象だと、それだけで落とされる理由になります。逆に、厳格さが求められる金融機関などの応募に際し、派手でカジュアルな写真を選ぶことも評価を下げる一因となるでしょう。文字だらけの履歴書の中にあって唯一のビジュアルだからこそ、証明写真が与えるインパクトは大きいのです。
そもそもスキルが足りない
中途採用を実施する企業の場合、多くは即戦力を求めています。「自社が求めるスキルや経験を持っているか?」という視点で、応募書類をチェックしている企業が大半ということです。たとえ「未経験歓迎」と書かれている求人でも、社会人として基本的なマナーやビジネススキルは身についていないといけません。
通過率を上げるためには?
続いて、通過率を上げるためのコツについてもご紹介していきます。次からお伝えする書き方のポイントを押さえれば、通過率をぐっと高めることができるはず。応募書類を書く際に、ぜひ参考にしてみてください。
入社意欲をアピール
まずは入社意欲を強くアピールすることです。具体的には、自己PR欄や志望動機の欄をしっかり埋めて、できるだけ余白を少なくすることがあげられるでしょう。ただし、一文が長くなりすぎると読みづらい文章になりますのでご注意を。加えて「入社後こんなことをやりたい」「このスキルを活かして仕事をしたい」など、入社後のビジョンを見据えた志望動機を練ることがポイントです。
誤字脱字に注意して丁寧に書く
基本的なことではありますが、誤字脱字のチェックは二重・三重と実施した方がよいでしょう。ケアレスミスがいくつもあるようだと、提出前の見直しができず、雑な人間と思われてしまいます。手書きなら丁寧な字を心がける。パソコンで作成するなら誤変換やフォントの統一に注意を払うとよいでしょう。
前職や現職の悪口は書かない
応募書類を書くシーンに限らず、他者を批判したり悪口を書いたりするのは、ビジネスシーンでは御法度です。うっかり書いてしまったのであれば、すぐに削除して修正するべきです。その代わりに、感謝の言葉を入れるとよいでしょう。前職・現職の仕事を通じて学んだことは、少なくとも1つはあるはず。「周囲と協力することの大切さを改めて実感させてくれた」など、ポジティブな言葉を使うことがポイントです。
第一印象を決める証明写真にコストをかける
証明写真は、履歴書の中で唯一のビジュアル情報です。証明写真以外は白黒で目立つ箇所でもあるので、貼り付ける写真にはできるだけコストをかけた方がよいでしょう。ここでいう「コスト」というのは、お金はもちろん、手間や労力のことも指します。スピード写真機やスマホの証明写真アプリを使ってもいいですが、理想は写真館を訪れてプロのカメラマンに撮影してもらうことです。
自分あった求人を探す
明らかにスキルが足りない求人に何度応募したとしても、書類選考の通過率が上がることは見込めません。ですので、自分のスキル・経験を活かせる分野を選んだり、資格や語学の勉強をして自分のスキルアップを図るとよいでしょう。自分のレベルにあった求人なら、面接の通過率もアップするはずです。改めて企業情報を収集してみましょう。
まとめ
以上、書類選考で不採用になる理由と、通過率を高める改善ポイントをお伝えしてきました。紹介した5つのポイントを押さえて、「受かる」応募書類を作成できるよう意識してみてください。作成日 2018/09/20
