新卒で企業に入社したものの、数年以内の短い期間で会社を退職することになった...というケースは珍しくありません。ほぼ新卒と変わらない年齢の転職者を「第二新卒」と呼びますが、第二新卒の転職活動では経験も実績も少なく、職務経歴書に書くことがないと困ってしまう人も多いようです。

そこでこの記事では、第二新卒の方向けに職歴が少ない場合の職務経歴書を書くコツについて解説していきます。 rirekisyo2.jpg

これまでの経験をできるだけ多くリストアップ

職務経歴書を書くための基本的なこととして、まずこれまでの経験をできるだけ多く書き出してみるというのが有効です。社会人時代の経験や実績が少ない場合には、学生時代のエピソードやアルバイト経験でも構いません。

あるいは、新人研修で経験したことや感じたことでもよいでしょう。仕事を通じて経験したことであれば、書き方や見せ方の工夫によって、強みとしてアピールすることができます。

自己PRにつながるものを深掘りしていく

些細なことでもいいので、できるだけ多くリストアップすることができたら、その中から自己PRにつながりそうなものを深掘りしていきましょう。箇条書きの経験やスキルを、文章にして職務経歴書用に書き直していくイメージです。

大きく分けて、「転職理由・志望動機」に書けそうなアピールポイントと、「自己PR」の欄に書けそうなアピールポイントとに分けて考えると、さらに書きやすくなります。具体的なポイントについては以下で詳しく解説していきましょう。

研修で身につけた知識・スキルでもOK

「仕事を通じて得た経験を書くべきなんだから、新人研修の頃のエピソードはNGでは?」と考える人もいるかもしれませんが、研修時代に身につけたことも立派なスキルの1つです。

特に新卒で入社した会社では、基本的なビジネスマナーを教えてもらえることが多いはず。企業側からすれば、基本的なビジネスマナーを身につけているという点だけでも、採用する理由にも十分なり得るのです。

また、営業職から営業職のように同じ職種で転職する場合には、営業に関するノウハウや電話対応の仕方など、次の職場でも生かせるスキルが多くなると予想されます。「約束の10分前には必ず取引先に着くようにする」など、研修の場で学んだ仕事内容についてのスキルもアピールポイントにすることが可能です。

同じように、食品業界から食品業界といった同じ業界で転職する場合にも、前職で学んだ業界知識を生かすことができます。その業界独特の慣習や業界用語を身につけておけば、次の職場でも活躍できる可能性はグッと高まります。

具体的なエピソードがあるのであれば、「コミュニケーション力」「学ぶ姿勢」「チームワーク力」などをアピールポイントとしてもよいでしょう。「研修中には先輩や上司の方にわからないことを積極的に質問して、『君はやる気があるね』と言われた」といったエピソードは、そのまま紹介することで企業からの評価アップにつながります。

実績がない場合は、成長したことを強調

ganbaru.jpg 入社後数年で転職活動を始めたという場合には、前の職場で具体的な数字や実績を残したり、賞を獲得したりといった成果をアピールできないことも多いでしょう。ですが、業務を通じて学んだことや身についたことは絶対にあるはずです。
実績や成果がなくとも、「どんな成長を果たしたか」「どんな姿勢で仕事に向き合ったか」をアピールポイントにしてみましょう。

例えば「初めての営業で小さなミスをしてしまったが、正直に先輩に報告して対処することができた」のように、些細なエピソードでも構いません。「自分なりに人気商品を調べて、独学の知識をセールストークに使うことで契約が取れた」というエピソードを紹介して、学ぶ意欲をアピールすることも効果的です。

「入社後すぐは緊張してお客様とうまく話せませんでしたが、先輩と一緒に営業の回数を重ねることで業界知識も増え、落ち着いて会話できるようになりました」など、どのように成長したのかを語ることが、企業の評価を高めるコツです。

転職理由・志望動機は、必ず前向きな表現で

なぜ転職を考えたのか、なぜ自社を選んだのかという点は、企業の採用担当者が一番気になるポイントです。ここで「前職がブラック企業だったから」「前の仕事に飽きてしまったから」などとネガティブな理由を書いてしまうと、マイナス印象につながってしまうので注意してください。

たとえ後ろ向きな理由で転職を考えていたとしても、なるべく前向きな表現に言い換えてアピールすることが、内定を勝ち取るコツになります。

例えば「前職の仕事もやりがいがあって充実したものでしたが、仕事を続けていくうちに営業よりもマーケティングや広告に関する仕事に興味が湧き、この分野にチャレンジしてみたいと考えました」のように、ポジティブな理由をアピールできると、採用担当者の印象もガラッと変わります。


まとめ

第二新卒で転職する場合、職務経歴書に書ける内容が少なく困ってしまうのは、あなただけではありません。しかし学生時代のアルバイトや研修期間のことも含めれば、成長したことや身につけてきたことはたくさんあるはず。
アピールの仕方や見せ方を工夫して、前向きな表現で職務経歴書を作成していきましょう。

作成日 2019/05/21

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